パソコンで支出データのグラフを確認するイメージ - 実データ分析

家計簿の支出、中央値は1,000円【実データ】少額支出こそ家計の盲点

家計簿と聞くと、家賃や光熱費のような「大きな支出」を管理するもの、 というイメージがあるかもしれません。 しかし実際の記録データを見ると、まったく逆でした。

この記事では、「LINEで家計簿」に2026年1月〜7月に記録された 支出データを集計して、「みんな実際にいくらの支出を、 何時に記録しているのか」を図解で公開します。 外部のアンケート調査ではなく、実サービスの記録ログから出した一次データです。

この記事の要点
  • 家計簿に記録された支出の中央値は1,000円。半分近く(46.7%)が1,000円未満の少額
  • 1万円を超える支出は全体のわずか7.1%。家計簿の主戦場は「日々の小さな買い物」
  • 記録時間は昼12時台がダントツ。夜(18〜21時)と合わせた2つの山に集中している
  • 少額支出は思い出せないから、「その場で記録」か「昼・夜の隙間時間」が続くタイミング

記録された支出の中央値は1,000円【実データ】

1,000支出の中央値
46.7%1,000円未満の割合
7.1%1万円以上の割合

記録された支出を金額の小さい順に並べたとき、 ちょうど真ん中にくる金額(中央値)は1,000円でした。 金額帯ごとの内訳はこうなっています。

500円未満
24.7%
500〜999円
22.0%
1,000円台
20.6%
2,000円台
8.3%
3,000円台
6.4%
4,000円台
2.8%
5,000円台
3.3%
6,000円台
2.3%
7,000円台
1.0%
8,000円台
0.7%
9,000円台
0.6%
1万円以上
7.1%

記録された支出の金額帯別の割合(2026年1〜7月・自社集計)

ワンコイン以下と500円台〜900円台を合わせると、記録の半分近く(46.7%)が1,000円未満。 1,000円台までを含めると約7割(67.3%)に達し、 2,000円を超えた途端に割合はガクッと落ちます。 コンビニ、カフェ、ドラッグストア、ランチ—— 家計簿の中身は「大きな買い物の記録」ではなく、日々の小さな支出の積み重ねだということが、データにはっきり表れています。

データについて:「LINEで家計簿」に2026年1月〜7月に記録された支出ログの自社集計です。極端な外れ値を除外し、個人が特定されない集計値のみを掲載しています。中央値を採用しているのは、少数の高額支出に引っ張られる平均値よりも実態を表すためです。

なぜ少額支出が「家計の盲点」になるのか

1. 1回500円でも、年間にすると18万円

1回あたりの金額が小さいと「これくらいいいか」と記憶にも記録にも残りません。 しかし1日500円のなんとなくの支出は、月1.5万円、年間18万円になります。 いわゆる「ラテマネー」と呼ばれるもので、 家計の使途不明金の正体はほとんどがこの少額支出の集合体です。

2. 明細に残らない支出が多い

クレジットカードの明細で家計を把握しようとしても、 現金払いの自販機、屋台、割り勘の立て替えなどは記録に残りません。 コード決済の履歴は残っても「何に使ったか」までは思い出せないことが多く、 クレカ明細との照合だけでは 少額支出は捕まえきれないのです。

3. 後から思い出せるのは「大きな支出」だけ

週末にまとめて家計簿をつけようとしたとき、 思い出せるのは家電や外食のような大きな支出だけで、 コンビニの480円は3日後にはまず思い出せません。記録が遅れるほど、家計簿から先に消えていくのは少額支出—— つまり、いちばん積み重なっている部分が抜け落ちます。

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家計簿の記録の半分は1,000円未満。この層を捕まえられるかどうかが、使途不明金ゼロとの分かれ目です。

みんな何時に記録している?【実データ】

では、その少額支出をユーザーはいつ記録しているのか。 記録された時刻を時間帯別に集計すると、はっきりした2つの山が見えました。

6時台
1.6%
7時台
1.6%
8時台
5.2%
9時台
3.4%
10時台
3.7%
11時台
4.5%
12時台
13.5%
13時台
6.4%
14時台
4.6%
15時台
4.9%
16時台
6.5%
17時台
5.7%
18時台
4.5%
19時台
6.5%
20時台
7.5%
21時台
6.3%
22時台
4.2%
23時台
4.9%

支出が記録された時刻(1時間ごと)の割合(2026年1〜7月・自社集計)。深夜0〜5時台は合計4.5%のため省略

1時間単位で見ると、最も記録が多いのは昼の12時台で、 全記録の13.5%が集中しています。これは2位の時間帯の約1.8倍です。 次に多いのが夜の18〜21時。 つまり続いているユーザーは、「ランチの会計直後」と「夜のくつろぎ時間」という 生活の中の決まった隙間で記録しています。

逆に、深夜2〜5時の記録はほぼゼロでした。 「寝る前に1日分をまとめてつける」という家計簿の定番アドバイスは、 少なくともデータ上は実践されていません。 疲れた夜にまとめ作業をするのではなく、日中の隙間で1件ずつ済ませるのが、実際に続いている人のやり方です。

少額支出を逃さない記録の仕組みを作る

データが示すとおり、家計簿の主戦場は1,000円前後の少額支出です。 これを踏まえると、記録方式の優劣ははっきりします。

項目週末まとめその場で3秒
タイミング週末に30分〜1時間会計直後に3秒
少額支出思い出せず漏れるその場で残る
残る記録大きな支出に偏る実際の消費と一致
心理的負担大きいほぼゼロ
使途不明金残りやすいほぼなくなる

週末まとめ方式の問題は手間だけではありません。思い出せない支出=少額支出が構造的に抜け落ちるため、 頑張って続けても「大きな買い物の記録帳」にしかならない点です。

「LINEで家計簿」は、LINEのトークに「カフェ 600」のように送るだけで 記録できる家計簿です。アプリを探して起動する手間がないので、 レジを離れてスマホをしまうまでの3秒で記録が終わります。 データが示す「昼12時台のピーク」は、 まさにランチ会計直後のこの3秒の積み重ねです。

記録を忘れがちな夜は、記録忘れリマインダーを設定しておけば、 その日まだ記録がないときだけLINEに通知が届きます。 データ上も記録が多い夜の時間帯に「思い出すきっかけ」を置くことで、 昼と夜の2つの山を自分の習慣として再現できます。

まとめ

  • 家計簿に記録された支出の中央値は1,000円。半分近くが1,000円未満の少額支出
  • 1万円以上の支出は7.1%だけ。家計簿の本当の主戦場は日々の小さな買い物
  • 少額支出は後から思い出せない。記録が遅れるほど家計簿から先に消えていく
  • 記録のピークは昼12時台と夜18〜21時。「その場で3秒」が続く人の共通スタイル

続いている人の記録頻度は家計簿が続く人は1日何回つけている?、 手間を最小にするコツは1日30秒で続く家計簿のコツ5選で詳しく解説しています。

よくある質問

なぜ平均値ではなく中央値で見るのですか?
支出データは家電や旅行のような少数の高額支出があると平均値が大きく引き上げられ、実態からずれるためです。金額順に並べて真ん中をとる中央値なら「典型的な1回の支出」を表せます。実データでは平均値は約3,300円でしたが、中央値は1,000円と3倍以上の差がありました。
少額の支出まで家計簿につける意味はありますか?
あります。実データでは記録の半分近くが1,000円未満で、1日500円の少額支出も年間では18万円になります。使途不明金の正体はほとんどが少額支出の積み重ねなので、少額こそ記録する価値があります。1件3秒で記録できる仕組みなら負担にもなりません。
家計簿はいつつけるのがいいですか?
実データでは記録は昼12時台と夜18〜21時に集中しており、「会計直後のその場」と「夜のくつろぎ時間」の2つが実際に続いているタイミングです。逆に深夜の記録はほぼゼロで、「寝る前にまとめてつける」は実践されていませんでした。
このデータはどうやって集計したものですか?
「LINEで家計簿」に2026年1月〜7月に記録された支出ログを集計した自社の一次データです。極端な外れ値を除外し、個人が特定されないよう中央値・割合などの集計値のみを公開しています。

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